唐辛子と猫
唐辛子をかじった。
ツルツルとしていて赤くて、かじった。
中から種が吹き出してきたので吐き飛ばした。
辛くはなかった。
辛かったらよかったのに。
猫が鳴かなかった。
餌が欲しいのにじっとこちらを見つめているだけだった。
顔に手をあてると目を薄くした。
鳴いて欲しかった。
僕は唐辛子と猫とコミュニケーションを測った。
というのは嘘です。
結局、唐辛子もかじらなかったし、今日も猫は近くでたくさん鳴いていたのです。
2006
11
22